彼について書かれた2019年12月21日の記事を和訳します。
引用元:https://www.latimes.com/sports/lakers/story/2019-12-21/lakers-coach-frank-vogel-is-positively-just-being-himself-this-season
レイカーズが、アトランタホークスに辛勝した後のフィルムセッションにおいて、多くの改善すべき点が見受けられた。
しかし、ヴォ―ゲルは、ネガティブな点についてくどくど言いすぎることを嫌う。
もし、彼が何かを話したいときは、ムービークリップ(動画)をよく使う。
今回は、ロッキーとクリードを参考にした。(ロッキーはかの有名なボクシング映画の主人公、クリードはロッキーフィルムシリーズの続編の主人公)
映画「クリード」のワンシーンで、ロッキーは、クリードと共に鏡の前に立ち、
クリードを指さしながら、一番タフな敵について語った。
「リングに上がるときには、自分自身と戦うことになる」
ヴォ―ゲルは、レイカーズの選手たちに内省の重要性について思い出してほしかった。
ヴォ―ゲルは、同じフィルムセッションで、バスケットについての動画をもう一つ見せた。
それは、ロンドがレブロンにロブパスのフェイクをし、レブロンがロンドのショットをブロックするフェイクをしたときの動画だった。
何のメッセージかって?? これを見て楽しんでくれたらそれでいい。
ヴォ―ゲルのコーチであるハンディは、「私たちのチームは、様々なことで笑います。これも私たちのチームのいい点です。」と語る。
「ヴォ―ゲルのフィルムセッションは、笑いの要素が含まれている。」
いつもこっぴどく叱ることわけではない。
建設的な批判も、笑いと共に起こりうる。
昨シーズンの今頃、レイカーズは早くも二人の選手が出場停止だった。
ひとりのスーパースターは我慢の限界に来ており、ヘッドコーチはバスケットボール最高責任者のオフィス(マジックのオフィス)に呼び出され、こっぴどく叱られた。
1年が経ち、そのようなドラマ(事件)は一切なくなった。
そのひとつの理由がヴォ―ゲルの存在だろう。
ヴォ―ゲルは、インディアナやオーランドでのコーチングキャリアからチームをまとめる方法を学んだ後、今では、彼のキャリアにおいて最も厳しいテストを完璧にこなしている。
彼のスタイルは、権威主義というより、協働的手法をとる。
彼のポジティブな見解や彼のジョークは、苦心の末に手に入れた相互尊重のもとに成り立っている。
「ヴォ―ゲルは、素晴らしいリーダーだ。」とアシスタントコーチのジェイソンキッドは言う。
「彼は美しい心を持っている。子供のようにね…。彼はくだらないことで悩まない。」
スタッフ管理について
ヘッドコーチ未経験だったルークウォルトンHCと袂をわかったのち、レイカーズは、新しいスタッフにヘッドコーチ経験者を採用しようとしていた。
そのことは、古くからの友人を心配させた。
「インタビューをしに行った一人の友達が私にこう言った。レイカーズ首脳陣は、ヴォ―ゲルにヘッドコーチ経験者をアシスタントコーチとして求めているようだと。」
これは、ペイサーズのアシスタントコーチであるダンバークの言葉だ。
「うーん、そのオファーを受けてくれる人が何人いるだろう…私はヴォ―ゲルが心配だよ」
バークは、ヴォ―ゲルの人間性が仕事を成し遂げるために役立つだろうと理解していた。
ヴォ―ゲルとバークは2007年から2011年まで、ジムオブライエンHCのスタッフとして共に働いた。
ペイサーズが、オブライエンを解雇し、ヴォ―ゲルがヘッドコーチに就任した。
ヴォ―ゲルはバークを雇い、チームディフェンスの向上に尽力させた。
ヴォ―ゲルは、インディアにいる間、経験のあるコーチと共に練習をしてきた。
バークは、ヴォ―ゲルよりも前にペイサーズのスタッフとしてジョインしていたし、前ブレイザーズのHCのネイトマクミランも2013年にヴォ―ゲルのスタッフとしてジョインした。
そのコーチ陣たちは、ペイサーズを2013、2014年連続でイースタンカンファレンスファイナルまで導いた。
ロサンゼルスでは、ヴォ―ゲルは二人のHC経験者をスタッフとして雇うことになる。
ライオネルホリンズは、1985年からコーチをやり続けていて、その多くをアシスタントコーチとして過ごした。
ホリンズは、2009年から2013年までグリズリーズの、2014年から2016年ネッツのHCだった。
「ヴォ―ゲルは、フィードバックが好きだ。」とホリンズは語る。
キッドは、バックスとネッツでHCを経験したが、アシスタントコーチ(AC)の経験がない。
彼がACという役割に満足するのだろうかと疑問視する声もあった。
彼が、ACになる以前に、レイカーズのHC面接を受けている。
キッドは、ヴォ―ゲルの気をそらさないために、シーズン中にあった面接のリクエストを断っている。
ヴォ―ゲルの後釜を狙っているのではないか?という部外者の考えに対して尋ねたところ、キッドは、全く問題ないと答えている。
「キーワードは彼らが部外者だということだ。」とキッドは語る。
「なんらかの理由で、レイカーズには常に部外者による雑音が流れている。しかし、内側では常に状況は穏やかだ。それについての話し合いは全くない。多かれ少なかれ、ヴォ―ゲルは私が後ろにいることを知ってくれている。私は彼の部下で、チームが全てだ」
ハンディもこう語る。
「周囲には悪いメディアが多い、おそらく彼がコーチの経験があるからだろう。
あなたたちは、彼らがあなたに何をしたのかによって人を判断しなければならないと思う。
キッドは素晴らしいと思う。殿堂入り選手として多くの価値をもたらした、チャンピオンであり、コーチング経験もある。彼は、『本当にいいアシスタントコーチになる方法を学ぶ必要がある』というマインドセットを持っている」
ハンディは。ヴォ―ゲルが雇った中で唯一HC経験がないコーチだ。
彼は、キッド共に成長しているし、AC面接が行われるまでヴォ―ゲルのことを知らなかった。しかし、彼は、前キャバリアーズHCのタイロンルーを知っていた。ルーは、レイカーズのAC職のオファーを断っていた。
「もし、あの時、『他チームからオファーがありますか』と聞かれて、ノーと言ったら、おそらく嘘つきになっていただろう」。とハンディは語った。
「ここへは、潔白の心で来た。聞いてくれ、これはみんなにとって新鮮なスタートなんだ」
NBA選手にとって、出場時間が制限されることは簡単に受け入れられることではない。
しかし、自身の思考プロセスを明らかにしてくれるHCを持つことによって、受け入れることがある。
「話しあうことが怖いコーチ、その日のプレーをどう思っていたのかわからないコーチ、プレーさせてくれるのかどうかわからないコーチたちと過ごしてきた。」とトロイダニエルズは語る。
「選手として、それを受け入れるよ。なぜならそれがNBAだからね」
ヴォ―ゲルはそうではない。彼は、ダニエルズと個人的に自身のゲームプランについて話をする。
もし、ヴォ―ゲルが、他の誰かをより多く使うのであれば、彼は異なる会話をする。」
「あなたは、このチームに所属していると感じる、あなたはチームの一員のように感じる」とダニエルズは言った。
カイルクズマもこう言った。
「その会話は、チームをプレーしやすくする。なぜなら多くの選手が毎晩何をやればいいのか、どこで、シュートをうてばいいのか、どこでプレーコールをすればいいのか
理解しているからね。」
「わたしが思うに、彼は学び、アジャストした。何が機能して、何が機能しないのかね。」とポールジョージが語った。彼はクリッパーズのスターであり、ペイサーズでキャリアをスタートさせた。
「私が、ペイサーズにいた間ずっと素晴らしかった。彼はずっとポジティブで、ポジティブな影響を与えていた。タフな日も、長い一日も、タフな遠征も、彼はいつもポジティブなことを見つけていた」
ジョージはヴォ―ゲルの指導の下、才能を開花させた。
二人は今でも連絡を取り合っている。
今年の夏に、ジョージの家が火災被害にあった際、ヴォ―ゲルは自身の家にジョージを招いた。
ヴォ―ゲルは、それぞれの選手に自身の重要性を感じさせるすべを身につけている。
「彼は、私が自信をつけるための手助けをしてくれた。」ペイサーズのマイルズターナーはこう語る。
「悪い試合でも、いい試合でも、彼はいつも味方をしてくれた」
彼は、レブロンをコーチすることを恐れていない。
レブロンは彼について尋ねられていないときでさえ、よくヴォ―ゲルをほめている。
「私が、彼らのピックアンドロールに対峙する際に、レブロンだけがボールハンドラーだと思っていた。」とくすくす笑いながら、バークは言った。
「しかし、賢い選択だった、あなたがそのゲームをしなければいけない…あなたは、その男が誰なのか知っているだけで十分賢い」
ポジティブなひょうきんもの
みんながヴォ―ゲルのジョークをすぐに理解することはない。
「私は、マイケルBジョーダンがクリードに演じていたことさえ知らなかった」とホリンズは言った。
もし、映画の引用に関してヴォ―ゲルのレベルに達している人がいるかと尋ねたら、ホリンズは、トップビデオコーディネーターのドリューの意見を聞くだろう。
彼は、試合の準備に携わっている。
「私は、ヴォ―ゲルと同じレベルで映画に詳しい人を知らない。」とドリューは言う。
「コーチは一週間に3,4本の映画を僕にくれる。彼は『君は、これを観なければいけない』と言う。私は、それが嬉しいけど、それと同時に多くの仕事も僕に渡すんだ」
バークはこう語る。
「もし、それが80年代の映画で、君がコーチとして働きたいなら、君はその映画を知らなければならない」
「彼が、人生でいい映画を見ているかどうかはわからないけど、彼の映画の引用は素晴らしいよ。映画のうちのいくつかは僕もわからないんだ。」
選手や、スタッフにとって重要である彼の映画の引用は、魂である。
彼は楽しいことが好きである。彼は選手たちに自分の強みを思い出させることを好む。
彼は、映画批評のために、その一瞬をピックアップする。
「彼は、控えめで、楽しいことを好む性格だと思うよ。」とキッドは語る。
彼は、本当にいいチームで、いいコーチングスタッフがいると信じている。だから彼は彼自身でいられるんだ。」
bleed Purple and Gold. mr.k [https://twitter.com/lakersfamily24]
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